めっき用語集

めっき用語集

めっき技術に関する用語には、専門的な言葉が多く含まれており、
初めて関わる方には難しく感じることもあるかもしれません。
ここでは、めっきに関わる基本用語をやさしく解説します。
 

あ行

  • 【亜鉛めっき(あえんめっき)】
      鉄などの金属の表面に亜鉛の金属皮膜を形成する処理。防錆目的で広く使用。

  • 【アルカリ脱脂(あるかりだっし)】
      油分や汚れを落とす前処理工程。アルカリ性の液体で洗浄。

か行

  • 【化学ニッケルめっき】
      無電解ニッケルめっきと同義。化学反応でニッケルを析出。

  • 【クロムめっき】
         金属の表面にクロム皮膜を形成する処理。

         ・装飾クロムめっき:銀白色の光沢があり、自動車部品・水栓金具・装飾品などの外観用途に多用される。
       ・硬質クロムめっき:膜厚が厚く耐摩耗性に優れる。
    機械部品・金型・シリンダーなどに使用。
    【光沢剤(こうたくざい)】
      めっきのツヤを出すための添加剤。
    外観品質に影響。

さ行

  • 【酸洗い(さんあらい)】
      酸を使い金属表面の酸化膜やさびを除去する工程。

  • 【三価クロム】
      環境にやさしいクロム化合物。六価クロムの代替技術として注目。

た行

  • 【脱脂(だっし)】
      金属表面の油汚れを除去する工程。
    品質に重要。

    【中和(ちゅうわ)】
      酸・アルカリ処理後、反応を止めて中性に戻す工程。
  • 【電気めっき】
      電流を流して金属を析出させる方法。
    量産に適する。

な行

  • 【ニッケルめっき】
      防錆・装飾性に優れる代表的なめっき技術。

は行

  • 【皮膜(ひまく)】
      めっきにより生成された金属層。
    膜厚が重要。

ま行

  • 【前処理(まえしょり)】
      脱脂・酸洗い・エッチングなどの一連の前工程。
    密着性向上に不可欠。

    【膜厚(まくあつ)】
      めっきの厚さ。
    μm単位で管理され、用途により最適化。

    【無電解ニッケルめっき】
      電気を使わず化学反応で均一なニッケル膜を形成。

や行

  • 【浴(よく)】
      めっき液のこと。処理内容に応じて組成が異なる。

ら行

  • 【ラック】
         
    めっき処理の際に製品を固定するための治具(じぐ)のこと。

わ行

  • 【ワーク】
      めっき対象となる部品・製品のこと。